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ラーメンの具「なると」の歴史とのっている理由

ラーメンの基礎知識
この記事は約4分で読めます。

伝統的な日本のラーメンには「なると」がトッピングされているのですが、これはいつからなのでしょうか?

また「なると」がラーメンにのっている理由はなんでしょうか?

本記事では

  • ラーメンとなるとの歴史
  • なるとの由来
  • なると
  • なるとがのっているラーメンはどこに?

について紹介します。

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ラーメンとなるとの歴史

喜多方ラーメンのなると

最近は一般的ではなくなってきましたが、ラーメンにはよく「なると」がのっています。

赤い渦巻状の「なると」はいったいいつからラーメンにのっているのか調べてみました。

ラーメンが日本各地に出現してよく食べられるようになったのは、昭和初め頃とも言われています。

そのころから、なるとがラーメンに使われるようになってきたと伝えられています。

なぜラーメンになるとがのっているかという理由なのですが、これと言って確実な情報はみあたりあませんでした。

有力な情報では「ラーメンになるとがのると、見た目に楽しくおいしいから」というのが最も近い理由かもしれませんね。

なるとは食べても美味しいし、目ためにも華やかさがあるので当時としてはラーメンにマッチしていたのではないでしょうか。

なるとの由来

鳴門の渦潮
鳴門の渦潮

そもそも「なると」とは「なると巻き」をスライスしたものですよね。鳴門海峡海峡の渦潮がその語源だと言われています。

なるとは魚のすり身を原料としたかまぼこの一種で、うず巻き模様から鳴門海峡の渦潮にちなんで命名されたとも言われています。

味はかまぼことは少し違い、それだけで食べるというよりは料理の付け合わせとして用いられています。つなぎが多いため粉っぽく感じるのでかまぼこの様に美味しいとまでは言えないかもしれません。

なるとの起源は江戸時代までさかのぼります。江戸時代の「五色巻」が由来という説もあり、赤色だけを使ったのがなると巻きになったというのです。

出典:成田市 五色巻 https://www.city.narita.chiba.jp/bunka_sports/page160100.html
出典:成田市 五色巻 https://www.city.narita.chiba.jp/bunka_sports/page160100.html

個人的な考察ですが江戸に近かった千葉県の成田の太巻き寿司(五色巻)にも、その面影が残っているようです。材料はかんぴょう(茶)と(ピンク)、卵焼き(黄色)、野沢菜(緑)、それに桜でんぶを加えた5色の太巻きです。

出典:成田市 五色巻 https://www.city.narita.chiba.jp/bunka_sports/page160100.html

なるとがのっているラーメンはどこに?

新しいスタイルのラーメンでは「なると」を見ることが少なくなり希少価値の具材になったかもしれなせんね!

ではどこのラーメンになるとがのっているのでしょうか?

あらためて調べてみると、地方の伝統的なラーメンではその「なると」が継承されているようです。

青森の津軽そば

青森県の伝統的なご当地ラーメン「津軽そば」に「なると」がのっています。

津軽ラーメンのルーツとなった津軽そば
津軽ラーメンのルーツとなった津軽そば

青森・ご当地「津軽ラーメン」の歴史。ルーツは焼干しだしの津軽そば?

福島県の喜多方ラーメン

歴史のある喜多方ラーメンには、しっかりと「なると」がのっています。

福島県の喜多方ラーメン
福島県の喜多方ラーメン

福島ご当地「喜多方ラーメン」の歴史。大自然と蔵が育てたラーメンの特徴

栃木県の佐野ラーメン

独自の麺作りをするご当地佐野ラーメンですが、ここにも「なると」がのっています。

栃木県 佐野ラーメン
栃木県 佐野ラーメン

栃木・ご当地「佐野ラーメン」の歴史。青竹手打ち麺と黄金の清湯スープ

岐阜県の高山ラーメン

ご当地「高山ラーメン」には、鮮やかな「なると」がラーメンの美味しさに彩を加えています。

岐阜県の高山ラーメン

岐阜・飛騨ご当地「高山ラーメン」の歴史。独特のスープと極細ちぢれ麺

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ラーメンになるとがのっていることが珍しい時代になりましたが、東京のラーメンなど伝統的なラーメンには今も健在です。

なるとがのっているラーメンを見つけてみるのも面白いですよね!

ラーメンと「なると」の関係をご紹介したしました。