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青森に焼煮干しのご当地「津軽ラーメン」がある?ルーツは津軽そば?

東北地方のラーメン
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青森県は歴史・文化に溢れる奥深い特徴のある地域です。

青森県を良く知らない人でも、岩木山、津軽海峡、大間のマグロなど一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

津軽には歴史のある「津軽そば」がその伝統を守っています。そんな歴史と文化の色濃い街に「津軽ラーメン」があります。

青森県のご当地「津軽ラーメン」には、どのような歴史があるのでしょうか?

この記事では「青森県の自然と文化」「津軽ラーメンの歴史」「津軽ラーメンの特徴」について紹介します。

遠い歴史に裏付けされた「津軽ラーメン」の特徴が見えてきます。

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青森県の自然と文化とラーメン

岩木山とりんごの花
岩木山とりんごの花

青森県は本州北部に位置している、人口1,218,783人(令和3年5月1日 現在)の県です。

青森の歴史は古く、日本最大級の縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)」があり、当時の縄文人の技術力の高さが実感できる特別遺跡となっています。

青森県は、大自然に恵まれています。

岩木山(標高1,625m)、八甲田山(標高1,585m)は有名ですね。

そして、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯「白神山地」があります。

「白神山地」は、世界最大級の原生的なブナが分布していて平成5年に世界自然遺産に登録されました。

深く青い水をたたえる二重カルデラ湖「十和田湖」を持つ十和田八幡平国立公園や奥入瀬渓流もあります。

また祭りが盛んな地域でもあります。

日本を代表する火祭り「青森ねぶた祭」、扇ねぷたが練り歩く「弘前ねぷたまつり」、豪華絢爛な山車祭り「八戸三社大祭」、7階建のビルに相当する高さの立佞武多「五所川原 立佞武多(たちねぷた)」などが行われます。

「風鈴列車」、「鈴虫列車」、「ストーブ列車」などで有名な、ローカル鉄道「津軽鉄道」は有名です。

冬の津軽鉄道
冬の津軽鉄道

この様な青森県の津軽地方に根付いたご当地「津軽ラーメン」にはどんな歴史と特徴があるのでしょうか。

調べてみました。

ご当地青森「津軽ラーメン」の歴史

青森・ご当地「津軽ラーメン」は、津軽地方で食べられているラーメンです。

実は、青森県のラーメンの歴史はとても古く、明治時代の終わりごろに始まったともいわれています。

日本で最初のラーメン店は、1910年(明治43年)東京・浅草に、日本人向け中華料理店「来々軒」の開店に始まりました。

なので、日本のラーメンの歴史とほぼ同時に「津軽ラーメン」の源流があったという驚くべき歴史を持っているのです。

津軽ラーメンのルーツは「津軽そば」?

津軽そば 焼干しのだしを使う
津軽そば 焼干しのだしを使う

津軽地方には、独特の「津軽そば」があります。

江戸時代に生まれたと伝わる「津軽そば」は、つなぎに大豆をすりつぶした呉汁を使うことです。

この背景には、藩政時代の年貢米が影響していると言われています。

庶民にとって米は年貢米として食べることはままならず、そのかわりそばを食べていたといいます。

栄養の不足を補うためにタンパク質が豊富な大豆を使う製法が生まれたのがルーツです。

津軽そばを作るには手間がかかりました。

大豆を一昼夜水に浸けてから丹念にすりつぶします。

そして、その呉汁をそばがきに混ぜ合わせて生地をつくり半日ほどねかせて熟成させます。それから、そばを打つというかなりの手間がかかるのです。

津軽ラーメンには「焼干し」というだし

津軽そばのだしは、焼干しからとります。

焼干しとは、イワシの頭や腹わたを取りだし、乾燥させ、竹串に刺して炭火でじっくり焼き上げ旨みを逃がさず余計な脂分を取り除きます。

煮干しのように煮てから干すのとは違い、焼干しは煮干しの数倍ものだしがとれると言います。

この味は熟練と技が必要な作業だといいます。

津軽ラーメンの多くは、もともと「津軽そば」の店が提供しています。

ある調査では、津軽そばの焼干しのだしを使って、中華麺を提供したのがルーツではないかと推測しています。

この流れの津軽ラーメンは、津軽そばで110年の歴史を誇る「三忠食堂」が有名です。

津軽ラーメンの特徴

津軽ラーメン 王道系

津軽ラーメンのスープには2つの流れがあります。

一つは、従来の津軽そばの流れをくむ「王道系」です。

もう一つは、動物系だしを加えた「濃厚煮干し系」です。

「王道系」

焼干しのだしだけを使った「100%系」があります。

一方、鶏ガラ等を加えただしの「あっさり系」があります。

いずれにしても、焼干しや煮干し等の魚のだしをメインに醤油で味付けしたスープが特徴です。

麺は細麺を使っています。

「濃厚煮干し系」

鶏ガラやとんこつの白濁した白湯スープに煮干しをたっぷり加え、専用の醤油で味付けした濃厚なスープが特徴です。

麺は無かんすいの中太麺を使っています。

王道系も濃厚煮干し系も具材は、チャーシュー、メンマ、ネギが基本でシンプルな構成です。

まとめ:青青森に焼煮干しのご当地「津軽ラーメン」

ここまで「青森・ご当地「津軽ラーメン」の歴史。ルーツは焼干しだしの津軽そば?」について紹介しました。

津軽地方の津軽ラーメンは、津軽そばの独特のだしと麺づくりの歴史が色濃く活かされた郷土料理ともいえる逸品です。

大自然と津軽文化に思いをはせながらの一杯の津軽ラーメンは格別な味わいとなるでしょう。