ご当地ラーメンの中では外国名を持っているのは「台湾ラーメン」だけではないでしょうか。
愛知県名古屋を中心として食べられている台湾ラーメンはご当地に定着していて人気なのです。
台湾ラーメンには、どのような歴史があるのでしょうか?
この記事では「名古屋の歴史・文化の特徴」「台湾ラーメンの歴史」「台湾ラーメンの特徴」について紹介します。
名古屋周辺で人気の「台湾ラーメン」のルーツが分かります。
ご当地台湾ラーメン発祥の地「名古屋」の歴史・文化
名古屋市は、愛知県北西部に位置する市です。
人口は2,329,081人(令和3年6月1日現在)の大きな街です。
名古屋の歴史は熱田にはじまります。
熱田といえば、1900年を超える歴史をもつ「熱田神宮」があります。
熱田神宮には、三種の神器のひとつ日本武尊(やまとたけるのみこと)の草薙神剣がありご神体となっています。
名古屋は、この熱田神宮を中心に街ができたのがはじまりと言われています。
江戸時代になると、東海道の宿場町として栄えていきます。
堀川の魚市場は活気にあふれ、天保時代には旅籠が250軒にもなり、日本一の宿場町として栄えました。
今も熱田神宮には参拝者が絶えず、街のいたるところに門前町、宿場町、湊町の面影が残っています。
ご当地「台湾ラーメン」の歴史
日本における台湾ラーメンの起源は、1970年初めになります。
名古屋市内の台湾料理店「味仙」(みせん)の店主が従業員に賄いとして出していたことに始まります。
店主が試行錯誤を繰り返し、故郷・台湾の名物料理「担仔麺」(台湾語:ターアーミー)を名古屋の人に合わせて激辛にアレンジして作ったのです。
その後、1980年代の激辛ブームで全国にその名が広まったとされています。
ちょっと横道にそれますが「担仔麺」を説明します。
「担仔」とは天秤棒のことです。
天秤棒で食材と器具を担いで売り歩いていたことから「担仔麺」と呼ばれています。
中細ストレート麺と、スープは豚のそぼろ肉、海老、香菜、ニンニク等を使っています。
さて、名古屋ラーメンと言わずになぜ「台湾ラーメン」なのでしょうか?
その命名の理由は、台湾ラーメンが店主の故郷台湾とのつながりにより付けたといいます。
でも、このラーメンは名古屋生まれのご当地ラーメンなのです。
中国台湾料理 味仙(みせん)今池本店の所在地
台湾ラーメンの特徴とは?
豚挽き肉・ニラ・長ねぎ・モヤシをトウガラシで辛く味付けして炒めた具材をつかいます。
鶏ガラのだしの醤油ベースのスープを炒めた具材に加えます。
そして、茹でた麺にかけたものが台湾ラーメンです。
また、たくさんの唐辛子、ニンニクを入れるのも特徴のひとつです。
まとめ
ここまで愛知県名古屋のご当地ラーメン「台湾ラーメン」の歴史と特長を紹介しました。
台湾ラーメンのルーツを台湾にもっていますが、めずらしくほぼ名古屋のご当地ラーメンとなっています。