九州南端の鹿児島は、自然、文化、歴史など数えきれない魅力のある土地です。
また、鹿児島は訪れるたびに新しい発見のある街でもあります。
鹿児島には、ご当地「鹿児島ラーメン」があり、福岡・博多の豚骨ラーメンとは一味違う特徴があるといいます。
鹿児島ラーメンには、どんな歴史と特徴があるのでしょうか?
この記事では「鹿児島の文化と歴史」「鹿児島ラーメンの歴史」「鹿児島ラーメンの特徴」について紹介します。
鹿児島ラーメン文化の特徴が分かります。
鹿児島の文化と歴史
鹿児島県は九州南端に位置する県で、人口は160万人(2020年1月)です。
鹿児島湾に面た亜熱帯の気候で、温泉、火山、国立公園で知られています。
今からおよそ9500年前、桜島の大噴火で埋もれた最大級の縄文遺跡「上野原遺跡」が発見されたことで当時から人が住んでいたことがわかっています。
8世紀ごろの文献から、南九州に定住していた部族は「隼人(はやと)」と呼ばれ独自の文化を育んでいました。
霧島市の隼人という地名があり、鹿児島人のルーツと推察される史跡「隼人塚」が残されています。
江戸時代の終わり頃、ヨーロッパの科学技術を取り入れた薩摩藩第11代藩主・島津斉彬は、大砲、軍艦、紡績等の機械工場が建設しました。
また、島津斉彬は、西郷隆盛や大久保利通らの若者たちを登用し、古い江戸幕府を倒して新しい時代をつくる先駆けになりました。
このような文化と歴史の鹿児島ご当地「鹿児島ラーメン」の歴史を探ってみました。
ご当地「鹿児島ラーメン」の歴史
鹿児島では古くから食の特徴として沖縄文化の影響を受けたとされる、豚肉を食べられてきました。
そのため、鹿児島ラーメンはとんこつをベースとして今日まで続いています。
九州北部の福岡・久留米が発祥の白濁したとんこつスープは、博多、長浜、玉名、熊本へと伝わっていきました。
しかし、鹿児島のとんこつスープは白濁していない特徴があります。
このことは、久留米や博多とは違うとんこつのルーツが存在しているといわれています。
明確な根拠を見つけることはできませんでした。
鹿児島で最古とされるラーメン店が1947年(昭和22年)創業の「のぼる屋」です。
「のぼる屋」のルーツを調べている時に興味のある記事を見つけました。
それによると、のぼる屋の創業者は横浜で看護師をしていたようです。
その病院の患者だった中国人にスープの作り方を習い、アレンジしたのが鹿児島ラーメンのルーツだと紹介しています。
鹿児島ラーメンの特徴
鹿児島ラーメンに「これが特徴だ」という明確な定番は無いのですが、共通している点があります。
とんこつスープに白い濁りがなく、鶏ガラ・野菜を加えたあっさり系ののスープです。
麺は店により太麺や細麺を使っていて、店独自の特徴があります。
そして、鹿児島ラーメン店の最大の特徴は、老舗「のぼる屋」が始めたとされるサービスです。
鹿児島ラーメンならではの、おもてなし
それは、ラーメンができるまで、お茶と大根の酢漬けやたくあん等の漬物を出してくれることです。
漬物でお茶を飲んでいるうちに、ラーメンができるのです。
鹿児島ならではの、今も継承されているサービスです。
まとめ
ここまで「九州南端・ご当地「鹿児島ラーメン」の歴史。鹿児島ならではのおもてなし」について紹介しました。
雄大な鹿児島の自然と歴史の中で食べる「鹿児島ラーメン」は、久留米・博多とは一味違う独自の九州とんこつラーメンが味わえます。