ご当地ラーメンでは全国的に有名なのが北海道の札幌みそラーメンですね。
北海道の札幌という郷土に根ざした、
ご当地「札幌みそラーメン」を含む札幌ラーメンには、どんな歴史が刻まれているのでしょうか?
また、札幌ラーメンには、どんな特徴があるのでしょうか?
この記事では、
について紹介します。
札幌ラーメンができた当時の店主には、どんな思いがあったのでしょうか。
ぼくは北海道には50回以上訪れていて、その度にご当地ラーメンを頂くのです。
特に札幌、函館、釧路ではラーメンに独自の特徴があります。
そこで、歴史的にもずっと引き継がれているご当地「札幌みそラーメン」の特徴と歴史を記事にまとめることにしました。
ご当地・札幌みそラーメンの特徴とは?
札幌のラーメンは大正11年(1922年)に始まったとされています。
当時は「塩味のスープ」だったようです。
その後、醤油味のスープがメインの時期を通り、みそ味のスープへと歩んでいきます。
こんな背景もあってか、現在の札幌のラーメンは進化が早く、
「塩ラーメン」「醤油ラーメン」「みそラーメン」とジャンルを問わず広く食べることができます。
現在最も多いのは、やはり1950年代に始まった札幌みそラーメンではないでしょうか。
麺の特徴
一般的にラーメンの麺には、極細麺、細麺、中細麺、中太麺、太麺、極太麺の6種類があります。
札幌みそラーメンの麺は「中太麺」で真ん中あたりの太さです。
粘り強くちぢれているのが特徴で「中太ちぢれ麺」とも呼ぶこともあります。
札幌みそラーメンのスープの特徴
札幌ラーメンは「塩ラーメン」「醤油ラーメン」「みそラーメン」にも様々なスタイルがあります。
特にみそラーメンでは「豚骨スープ」の他に、複数のベースを組み合わせる
・「豚骨+鶏ガラスープ」
・「豚骨+魚介スープ」
などがあり「ダブルスープ」という方法をとっている店もあります。
札幌みそラーメンのスープには、ご当地としての特徴があります。
「豚骨などのスープに、ラードなどを浮かべることです」
その理由は、厳しい寒さの札幌にあります。
ラーメンが冷めるのを防ぐための工夫だと言われています。
ご当地・札幌みそラーメンが生んだワザが受け継がれているとも言えます。
札幌みそラーメンの具材の特徴
札幌みそラーメンの具材は、チャーシュー、メンマ、ネギなどが一般的です。
さらに、野菜炒めを載せるのが定番となっています。
その理由を調べてみると、当時の店主の思いが伝わってきます。
「麺が茹であがるまで時間があるので、その間に野菜炒めでも作ってみようと思った」
そんな店主の「お客さんを大切にする思いやり」を感じるのはぼくだけでしょうか?
ご当地・札幌みそラーメンの歴史
札幌みそラーメンはいつごろできたのでしょうか?
資料を調べてみると、今から100年ほど前の1922年(大正11年)に中華料理店がはじめた「肉絲麺」といわれています。
「肉絲麺」は、茹でた手延べ麺をスープに入れる方法で「拉麺」とも呼ばれていました。
その後、日本人向けの味に改良されて人気が出ていきました。
昭和時代になると、札幌市内には中華料理店が増えてきたと言われています。
そして、中華料理店の中国人の料理人達は自家製麺を作ってラーメンを出していたようです。
「手ぶみ式」と呼ばれた手打ちの麺に塩味のスープが主流でした。
鶏ガラや貝類でだしを取ったスープにラードや胡椒などで味付けしていました。
現在の札幌ラーメンは、終戦直後に満州などからの引揚者達が作ったのがルーツだと言われています。
豚骨から煮出した「濃いスープのラーメン」のルーツとなっています。
1955年(昭和30年)には、初めてみそラーメンが作られました。
記録によると、札幌のみそラーメンは、「暮しの手帖」(1955年11月号)に記事が掲載されたことがきっかけとなり、全国に知られることになったとしています。
インスタントラーメン「サッポロ一番」が人気となり、ますます札幌みそラーメンの知名度がアップして全国に広まっていきました。
北海道・札幌みそラーメン3つの魅力
まとめると、札幌ラーメンには次のような特別な魅力があります。
・濃厚でコクのあるスープ
・中太ちぢれ麺
・野菜炒めのトッピング
「札幌みそラーメン」100年の歴史を振り返ってみると、ご当地ならではの特徴なのですね。
まとめ
ここまで、北海道ご当地・札幌みそラーメンの特徴と歴史を紹介しました。
北海道のご当地ラーメンには、札幌ラーメンの他に「函館ラーメン」「旭川ラーメン」があります。
それぞれに特徴があるので、ぜひ北海道を訪れたら、この歴史を振り返りながら、あらためて「札幌みそラーメン」を味わってみてはいかがでしょうか。