山形県には、おいしい食べ物、有名な多くの温泉があります。
一度は訪れたい観光地、たくさん楽しめる豊な魅力を秘めているのが山形県。
その中で米沢市にはご当地ラーメン「米沢ラーメン」という昔からのラーメンがあり、現在も活気あふれるラーメン店が多数あります。
山形県の豊かな土壌で生まれた米沢ラーメンが気になります。
米沢ラーメンにはどんな歴史があり、どんな特徴があるのでしょうか?
山形県米沢市の文化と米沢ラーメンの歴史・特徴を紹介します。
山形県米沢の文化と歴史
米沢市は山形県の最南端に位置しています。最上川の源である吾妻連峰の裾野に広がる米沢盆地に位置しています。
米沢市は山形県内の35市町村の中では4番目の広さです。(平成18年4月1日の調査)
米沢の地名の由来は「ヨネ(米)のなるサワ(草の生える湿地)」との説や「白い水が沸く米井(よねい)」があることからきた説などがあります。
気候は、夏が高温多湿で冬は寒さが厳しく「特別豪雪地帯」に指定され年間累計積雪深は10mに達することがあります。
小野川温泉、奥州三高湯のひとつと言われた白布温泉、姥湯温泉、大平温泉、滑川温泉、新高湯温泉、五色温泉、湯の沢温泉などの豊富な温泉群があります。
米沢のまちなみは、鎌倉時代にこの地に地頭が置かれて以来形成されてきました。
現在のまちの原型は、272年間領した上杉氏の家臣の直江兼続によって築かれました。
著名人の中でも上杉鷹山(上杉治憲)が有名です。
上杉鷹山は第9代の米沢藩主で、財政が大逼迫していた米沢藩に宮崎県の秋月家から藩主として迎えられ、自ら大倹約の改革を断行するとともに、数々の殖産振興政策を展開して藩財政を立て直した経営業績で知られています。
政治信条は当時の封建時代の中にあって民主主義思想に近いものがあったころから現代においても注目されています。
このような米沢の文化のなかに生まれた米沢ラーメンにはどんな歴史と特徴があるのでしょうか?
ご当地「米沢ラーメン」の歴史
米沢ラーメンは、山形県米沢市周辺で食べられているラーメンです。
「米沢らーめん」の表記が有名ですよね。(この表記は地域団体商標登録が行われている)
米沢ラーメンの歴史を調べてみると、約100年前の1920年代にさかのぼります。
米沢に住んでいた中国人が始めた「中華そば屋台」がその原形とといわれています。
その後、米沢ラーメンは東京の精養軒で修行したコックが「手揉み」による縮れ麺を使う改良がおこなわれて現在に至ったという経緯が知られています。
米沢市内には100軒を超えるラーメン店があり、ほとんどの店舗で「中華そば」と呼ばれています。中華そばと呼ばれるのは全国的に同じですね。
米沢らーめんの特徴
米沢のラーメンの基本は鶏ガラと煮干しです。毎日食べても飽きのこないあっさりとして後味のよいスープです。
米沢ラーメンのスープは、鶏ガラと煮干しをベースにしていて、旨味のあるあっさりスープです。
米沢ラーメンの麺は、水分をたっぷり含んだ「多加水」製法で、小麦粉を捏ねるとき通常より多くの水を加え軟らかく練り上げています。
米沢ラーメンの麺は、ストレート麺を一つ一つ職人が「手揉み」をかけ2~3日熟成させています。この独自の工夫により独特の食感を持つ手揉み縮れ細麺ができあがります。
米沢ラーメンの麺は着色料無添加なので少し黒みを帯び「米沢の黒中華」として全国でも珍しい麺のひとつに数えられいます。
まとめ
山形県米沢近辺で食べられている「米沢ラーメン」の歴史と特徴を紹介しました。
米沢観光に行かれた時には、100件もあるお店で、ぜひ米沢ラーメンを味わってはいかがでしょうか。