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鳥取県・ご当地「鳥取牛骨ラーメン」の歴史と特長。鳥取だけの絶品牛骨スープ!

中国地方のラーメン
この記事は約5分で読めます。

鳥取県にはご当地ラーメン「鳥取牛骨ラーメン」があるといいます。

牛骨ラーメンとはどんな歴史と特徴があるのでしょうか?

県民の間では今日まで有名になるわけでもなく、80年も前からひっそりと食べ継がれてきたようです。

この記事では

・鳥取の歴史と文化
・鳥取牛骨ラーメンの歴史
・鳥取牛骨ラーメンの特徴

について紹介します。

鳥取牛骨ラーメンがもっている歴史の奥深さと特徴がわかります。

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牛骨ラーメンを育てた鳥取の歴史と文化

写真提供:©鳥取県「三徳山投入」
写真提供:©鳥取県「三徳山投入」

鳥取県は本州南部に位置し、人口は2021年3月1日推計で549,925人です。

日本海に面していて、東部には、日本最大の砂丘、鳥取砂丘が広がります。

鳥取県には、世界文化遺産登録を目指す三徳山があります。

三徳山は、706年(慶雲3年)に役行者が修験道の行場として開いたのが始まりとされています。

三徳山には、多くの文化財があります。

その中でも「三徳山投入堂」は国宝の指定を受けていて、急な崖の上につくられています。

山岳仏教の代表的な建物で断崖にへばりつくように立っているのが驚きです。

また、弥生時代の集落遺跡が点在しています。

「妻木晩田遺跡」(むきばんだいせき)や青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)があります。

魅力的な史跡やまちなみ、麒麟獅子舞、因幡の傘踊りなどの伝統芸能等、数多くの歴史・文化資産があります。

このように文化遺産や遺跡があり鳥取で生まれた「鳥取牛骨ラーメン」。

牛骨を使ったラーメンは珍しく、これらの歴史と関係があるのでしょうか?

写真提供:©鳥取県 公益社団法人 鳥取県観光連盟

ご当地「鳥取牛骨ラーメン」の歴史

写真提供:鳥取・牛骨ラーメン たかうな(琴浦町)
写真提供:鳥取・牛骨ラーメン たかうな(琴浦町)

鳥取県にある日本遺産で標高1,729mの大山(だいせん)。

平安時代に大山寺の高僧、基好(きこう)上人により「牛馬信仰」がはじまりました。

大山牛馬市

江戸時代中頃には信仰が育んだ全国唯一の「大山牛馬市」が開かれました。

明治中頃には、年間1万頭以上の牛馬が商われる国内最大の「牛馬市」へと発展した歴史があります。

ご当地「鳥取牛骨ラーメン」の歴史は、遠い牛馬市の歴史にもその発祥が関係しているかもしれません。

鳥取牛骨ラーメンの発祥説

鳥取牛骨ラーメンの発祥について様々な説があり、一つに絞ることは難しいとされています。

この記事では、その中の一つの事例を紹介します。

資料によると昭和26年(1951年)に地元紙に中華そばの広告が掲載されたといいます。

その店は「満洲味(ますみ)」といいます。

当初スープには豚骨と牛骨がつかわれていたことから、「鳥取牛骨ラーメン」の発祥ではないかという説です。

その他には、満州からの引揚者が現地の味を再現したという説。

大山寺近くで行われた大山牛馬市により牛とのかかわりがある街道沿いに始まったという説等があります。

当時は有料の鶏ガラに対し、無料で手に入った牛骨もまた、鳥取牛骨ラーメンの歴史を後押ししたとの言えます。

その後、牛骨が残り現在の牛骨ラーメンへと歴史は流れていくのです。

戦後に発祥をもつ鳥取牛骨ラーメンは、地元では「ラーメン」とよばれるにとどまっていました。

その素晴らしい牛骨スープの特徴が鳥取特有のものだとは、地元の人たちも気付いてはいなかったようです。

2009年6月に鳥取県中部の牛骨ラーメンを応援する「鳥取牛骨ラーメン応麺団」が結成されると、メディアで積極的に取り上げられました。

そして現在、ご当地「鳥取牛骨ラーメン」が全国へとその名が広まっているのです。

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鳥取牛骨ラーメンの特徴

写真提供:麺屋 八兵衛(倉吉市)
写真提供:麺屋 八兵衛(倉吉市)

一般的に牛骨でだしをとることは難しいとされています。

理由は、牛骨特有の癖をコントロールするのに熟練の技が必須だからとも言われています。

それだけに、鳥取牛骨ラーメンのスープは貴重な一品なのです。

牛骨ラーメンは、お店の数だけ味がある!

牛骨のだしに、醤油、塩、味噌など工夫を凝らした味付けのスープが特徴です。

その中でも鳥取牛骨ラーメンならではの最大の特徴があります。

それは「牛脂独特の甘みと香ばしさのあるスープ」です。

牛骨を煮込む時間によって、スープには独自の特徴があると言います。

お店によって牛骨を煮込む時間は5~24時間とさまざまです。

つまり、すべてのお店で煮込み時間、味付け、トッピング、麺とオリジナリティにあふれているのです。

すべてのお店の牛骨ラーメンが、一つとして同じものはありません。

麺と具材

写真提供:牛骨拉麺屋 ゆとろぎ(湯梨浜町)
写真提供:牛骨拉麺屋 ゆとろぎ(湯梨浜町)

麺は、一般的に中太ちぢれ麺を使っています。

もちろんストレート麺もあり、お店によって特徴を出しています。

具材は、シンプルなチャーシュー、メンマ、モヤシ、ネギが使われています。

なるともありますが、かまぼこを使っている店が多いのも特徴です。

鳥取牛骨ラーメンは、食べ歩きがおすすめ!

ご当地「鳥取牛骨ラーメン」の楽しみ方について、「鳥取中部牛骨ラーメンデータベース 鳥取牛骨ラーメン店主会」様から、次のようにご提案を頂きました。

「鳥取県中部から西部にかけて、少し範囲は広いですが食べ歩きをすることです。」

「そして、自分の好みの牛骨ラーメンを探していただきたい!」

と教えていただきました。

鳥取牛骨ラーメンのお店一覧は、下記リンクからご覧いただけます。

記事・写真へのご協力
「鳥取中部牛骨ラーメンデータベース」
鳥取牛骨ラーメン店主会様

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まとめ

ここまで「鳥取県・ご当地『鳥取牛骨ラーメン』の歴史。牛骨スープは店の数だけ味が楽しめる!」について紹介しました。

鳥取だけが持つ特徴の「鳥取牛骨ラーメン」。

鳥取を訪れた時には、ぜひ「鳥取中部牛骨ラーメンデータベース 鳥取牛骨ラーメン店主会」様のお店一覧を参考にお店に立ち寄ってみましょう!

鳥取牛骨ラーメンの食べ歩きを楽しんで、自分にピッタリの1杯を見つけてみましょう。