新潟にはご当地ラーメン「新潟あっさり醤油ラーメン」とはどんなラーメンなのでしょうか?
今回はラーメン王国の中のひとつ「新潟あっさり醤油ラーメン」の歴史と特徴を紹介します。
ご当地・新潟あっさり醤油ラーメンの歴史
新潟はラーメン王国とよばれるほどラーメンがおいしいのです。
特に「長岡生姜醤油ラーメン」「燕背脂ラーメン」「新潟濃厚味噌ラーメン」「新潟あっさり醤油ラーメン」「三条カレーラーメン」の5種類のラーメンは「新潟5大ラーメン」と呼ばれています。
この中のひとつに新潟あっさり醤油ラーメンがあります。
そもそも、ご当地・新潟ラーメンにはどのような歴史があるのでしょうか?
新潟ラーメンの歴史を調べてみましたが、はっきりしたルーツを知ることはできませんでした。
しかし、資料を調べる中で新潟ラーメンのルーツの背景らしきデータを見つけましたので紹介します。
新潟は江戸時代から湊町で栄えた
それによると次の通りです。
新潟は江戸時代から、日本海海運、信濃川・阿賀野川水運によって栄えてきた湊町だと言います。堀は海と川をむすび、人や物を運んだようで、湊町の掘割によって栄えてきたのです。
この堀は明治以降、交通の発達にともない「堀」の重要度が下り昭和39年(1964年)には姿を消すことになったのです。
ラーメンが湊町の堀の周り食べられていた?
ご当地・新潟あっさり醤油ラーメンは、この堀の周りで営業していた屋台で出されていてラーメンがルーツだとも言われていますが、定かではありません。
現在の新潟ラーメンのスタイルはこの時に振舞われていた時のものが今に継承されているようです。
つまり、このあたりが新潟あっさり醤油ラーメンのルーツの背景ではないかと推測しています。
新潟あっさり醤油ラーメンの特徴
「新潟あっさり醤油ラーメン」と呼ばれていている新潟のラーメンはおいしいと評判!
あっさり醤油の新潟ラーメンの名前の通り、スープは醤油味のあっさりしたものです。ダシの煮干し風味が特徴です。
麺は細縮れ麺を使っているのが一般的なスタイル。
その理由は、屋台のスタイルのあると言います。
つまり、屋台では強い火力は使えないから早く茹で上げるために細麺を使い、細麺にあうスープはあっさりした醤油スープだったといいます。
屋台に立ち寄る客を待たせるわけにもいかないから、早くラーメンを作るための一工夫だったとも考えられます。
新潟の食文化と新潟ラーメンの関係
新潟は食の文化がとても豊かで「日本の米どころ」「日本酒の宝庫」とも紹介されています。
日本海の新鮮な海の幸。日本百名山の越後駒ヶ岳を始めとする有名な山々の恵みを受けた山の幸。
新潟の郷土料理には、へぎそば、のっぺ、わっぱ飯、わっぱ煮などが有名です。また、日本酒の歴史もあり蔵元数は全国で1位となっています。
ミネラルを豊富に含む良質な水と新潟のおいしいお米から醸造する日本酒は絶品。 はじめて知る方もいると思いますが、実はクラフトビールが国内で最初に醸造されたところでもあります。
この様にグルメな新潟に、ご当地・あっさり醤油の新潟ラーメンが生まれたのです。おいしい食文化の新潟だからこそ、おいしいと評判の新潟あっさり醤油ラーメンが生まれたといえます。
新潟あっさり醤油ラーメンの歴史と特徴(まとめ)
グルメな新潟のご当地・新潟あっさり醤油ラーメンはには、かつて湊町のお堀端でラーメンを振舞っていた屋台の流れをくんでいることが資料からもうかがわれます。
細縮れ麺、あっさり醤油味のスープは、客を待たせないための工夫が詰まったラーメンですね!
新潟を訪れたら、ぜひ新潟あっさり醤油ラーメンを味わってはいかがでしょうか。
参考記事です。