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広島ご当地「尾道ラーメン」の特徴と歴史。お土産に人気!

中国地方のラーメン
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尾道には全国的に有名な、ご当地「尾道ラーメン」があります。

地元では、どうも「尾道ラーメン」と呼ぶ人は少なく、一般的には「ラーメン」「中華そば」と呼んでいるようです。

広島県のご当地「尾道ラーメン」とはどんな歴史を歩んできたのでしょうか?

また、尾道ラーメンが生まれた広島県尾道市は、歴史や文化の上でも大変重要な場所ではないかと思います。縄文時代の貝塚があり、古くから人々が暮らしていたことが分かります。

また尾道が面する松永湾は、絶滅危惧種が生息する地域として国から選定を受けている地域でもあり、古くは海上交通の要所でもありました。

この記事では、広島県尾道の歴史と文化、尾道ラーメンがどのように生れたのか、どんな特徴があるのかを紹介します。

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尾道ラーメンが生まれた広島の歴史と文化

広島・尾道 夏のしまなみ海道・多々羅大橋
広島・尾道 夏のしまなみ海道・多々羅大橋

広島県ご当地・尾道ラーメンがある瀬戸内海の尾道とは、どんな土地柄なのでしょうか。

広島県には世界でも珍しく、徒歩や自転車でも渡ることができる「瀬戸内しまなみ海道」が有名ですね。

広島県尾道は、興味がある街なので、ちょっと寄り道して調べてみました。

困難な時代でも明るく、たくましく生きた作家・林芙美子の一生をドラマ化した1964年(昭和39年)のNHK連続テレビ小説「うず潮」の舞台でもありました。

約5,000年前の縄文時代さかのぼると、尾道には太田貝塚があったとされています。

1168年には、備後大田庄の年貢積み出しのために蔵屋敷が建てられて、 翌年の1169年には尾道が公認の港になったとあります。

江戸時代になると、北海道~大阪を結ぶ大型船「北前船」の寄港も始まり、おおいに繁栄したそうです。

そのため、広島県尾道には多くの豪商が生まれ、お寺の建立や町の整備などに投資し結果、現在の尾道らしい町並みができたと伝えられています。

また、尾道が面する松永湾は「生物多様性の観点から重要度の高い海域」として環境省から選定を受けています。

ここには、ユムシ、シタゴコロガニ、メナシピンノ、ガンヅキなどの絶滅危惧種種の生息地があります。

尾道市の細島北部の細ノ洲には、砂州上にアマモ場のある貴重な自然環境を有しています。

この様な土地に定着した「尾道ラーメン」の歴史を紹介します。

広島ご当地・尾道ラーメンの歴史。お土産でも人気

尾道ラーメン 背脂のミンチを散らす 「朱華園」

ある説によれば、広島県ご当地・尾道ラーメンは戦後の1947年(昭和22年)に台湾出身の朱阿俊さんが屋台で提供した中華そばに始まったのが源流という説があります。

朱阿俊は、後の「朱華園」の創業者です。

実は、それよりもさらに20年ほど前の1928年(昭和3年)ごろ、中国福建省の出身の張さんの存在があります。

張さんは、青竹と手回しの機械で麺をつくって、屋台でチャルメラを吹きながら「支那そば」を売り歩いていたといいます。

広島県尾道ではじめて「支那そば」として出現したため、これが「尾道ラーメン」の原点だという説もあります。

戦後の広島県ご当地・尾道ラーメンは、「朱華園」と日本人が創業した「つたふじ」の2店が牽引してきたと言われています。

「朱華園」は、2019年6月18日に閉店しています。

「尾道ラーメン」の呼称が全国的に有名になったのは1990年代に入ったころです。

福山市のメーカー「阿藻珍味」(あもちんみ)さんが、PRのためにお土産用の「尾道ラーメン」を販売しました。

尾道ラーメンは瀬戸内海の小魚の「平子いわし」のだしを使ったことで特別な風味があり、マスコミに報道されたことが発端でした。

一気に全国的に「尾道ラーメン」の呼称が有名になりました。その影響でお土産でも人気のラーメンとなりました。

このスープを出すラーメン店も増えて、現在「尾道ラーメン」といえば、こちらの方が定着したと言われています。

広島ご当地・尾道ラーメンの特徴

尾道ラーメンの醤油味のスープ

広島県ご当地・尾道ラーメンは、戦前の「支那そば」(中華そば)が基本形で、当時のスープは、牛骨と豚骨の白く濁ったスープだったと言います。

戦後になり、「朱華園」「つたふじ」のスタイルと戦前のスタイルが融合して、現在の尾道ラーメンのスープに至っているようです。

現在の尾道ラーメンのスタイルは、鶏ガラで取った澄んだダシと瀬戸内の小魚からとったダシに醤油を合わせたスープがベースです。

最大の特徴は、そのあっさりとしたスープに「背脂のミンチ」を散らすことです。

特に、写真のように表面に浮く背脂のミンチのかたまりが、あっさりしたスープを濃厚なスープへと変えていることです。

背脂ミンチは、スープの表面に大きな塊で浮いているのが特徴となっています。

麺は、一般的に中細で平打ちが使われています。

具はシンプルな、ネギ、チャーシュー、メンマなどです。

まとめ

ここまで広島・ご当地「尾道ラーメン」の歴史について紹介しました。

広島県尾道市を訪れたら、多くの観光スポットでの楽しみにプラスして、広島県ご当地「尾道ラーメン」の歴史を思い出しながら、ぜひ味わってほしいご当地ラーメンの1杯です。

【参考資料】
広島県教育委員会:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/
尾道観光協会:https://www.ononavi.jp/index.html