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ご当地「和歌山ラーメン」の歴史。醤油発祥の地で生れたスープ

近畿地方のラーメン
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ご当地ラーメンで「和歌山ラーメン」は有名ですね。

王道ともいえる「醤油とんこつラーメン」から、クセのある濃厚なラーメンまであります。

和歌山ではラーメンのことを「中華そば」と呼び、地元の方が通うほど地域に定着しています。

こってり感がある和歌山ラーメンですが、醤油スープと細麺との相性は抜群なのです。

この美味しい和歌山ラーメンにはどんな歴史があるのでしょうか?

この記事では、

・ご当地ラーメンが生まれた和歌山の文化
・和歌山・ご当地ラーメンの歴史
・和歌山ラーメンの特徴

について紹介します。

歴史から元祖・和歌山ラーメンのスタイルを知ることができます。

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ご当地ラーメンが生まれた和歌山の文化

那智勝浦町 那智の滝 落差日本一 133メートル
那智勝浦町 那智の滝 落差日本一 133メートル

関西圏意外の方には、和歌山県の位置はぼんやりと確認できる程度ではないでしょか?

あらためて、和歌山県の地図と和歌山市の位置を確認しておきます。

和歌山県は関西地方に属していて紀伊半島にあり、大阪の南側に位置しています。

和歌山県の位置 Googleマップより引用

令和2年4月1日の県人口は、91万7,252人と推計されています。

和歌山市には和歌山城があり、また熊野古道、熊野三山が有名で、真言宗の総本山がある高野山の頂上付近には100 を超える寺院があります。

歴史のある和歌山で、どのようにご当地・和歌山ラーメンが生れたのでしょうか?

調べてみました。

和歌山・ご当地ラーメンの歴史

ご当地・和歌山ラーメン
ご当地・和歌山ラーメン

和歌山市は県の北部にあり、大阪と隣接しています。

和歌山市には、昭和初期ごろから屋台があり「中華そば」が食べられいたことが分かっています。

和歌山ラーメンという呼称は、2000年前後とつい最近のことでした。

TVチャンピオンの番組の中で、ラーメン評論家の石神秀幸さんが井出系ラーメンを推したのがきっかけとなり、その後マスコミの影響により「和歌山ラーメン」の呼称で国内に広がったのが理由。

それまでは「中華そば」で呼ばれていましたし、現在もそう呼ばれています。

そもそも昭和初期から中華そばが食べられていたのには、近隣の影響があるとも言われています。

その一つに「湯浅の醤油」の影響があると言われています。

JR和歌山駅から約30km南に行くと湯浅市があります。

車で約1時間程度です。

日本醤油発祥の地「湯浅」とは?

醤油の発祥の地となる前の西暦1200年代に、僧侶の覚心(法灯国師)が中国で学んだ「金山寺味噌」(きんざんじみそ)の作り方を和歌山に持ってきました。

その後、味噌造りの過程で赤褐色の液体が出ることを見つけ、なめてみたら美味しかったと言います。これが湯浅の味噌屋が醤油を始めた原点の出来事です。

湯浅醤油の特徴は、黒大豆を使っていることです。

湯浅町は2006年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれ、味噌や醤油を作る建物が今でも残っています。

江戸時代には、徳川御三家紀州藩の保護のもとに湯浅では醤油屋が栄えました。

千葉県の銚子や野田に醤油工場があります。これも和歌山の湯浅の影響なのでしょうか。

和歌山から移り住んだり物流の航路として便利だったことも影響してか、千葉に同じ地名「白浜」「勝浦」があります。

話がそれましてすみません。

和歌山湯浅が醤油の発祥の地であることから、中華そばの文化が根付いたとも言えます。

ご当地・和歌山ラーメンの特徴

和歌山ラーメン 早寿司 ゆで卵

和歌山ラーメンは大きく分類すると2系統あります。

車庫前系(しゃこまえけい):醤油ベースで黒く透き通ったスープ
井出系(いでけい):豚骨ベースでマイルドなスープ

車庫前系(しゃこまえけい)

豚骨を鍋いっぱいの醤油で炊き込んで、黒く透き通たスープを作ります。

この作り方は、地元湯浅の醤油発祥の地の文化なのでしょうか。

味は見た目とは違いすっきりしていて醤油のコクと香りが引き立つスープが特徴です。

地元の大半の店は車庫前系のスタイルで、和歌山の中華そばといえばこのスタイルを差す場合がおおいです。

「車庫前系」と呼ばれる理由は、以前路面電車の車庫の前で屋台営業していたこともあり、従来の和歌山ラーメンの味に対して「車庫前系」などと呼んでいたことによります。

井出系(いでけい)

豚骨を煮込んでドロドロなったスープを醤油で味付けして作ります。

濃厚な味にもかかわらず、臭みもなく豚骨の旨味が醤油とよくあいます。

豚骨を煮立てすぎたことから偶然生まれた手法で、「井出商店」の製法となりました。

しかし、地元では少数派です。

麺と具材

麺はストレートの細麺が使われています。

具は、刻んだ青ネギ、メンマ、チャーシュー、かまぼこなどが一般的です。

早寿司(はやずし)が特徴

早寿司とゆで卵 後会計
早寿司とゆで卵 後会計

和歌山のラーメン屋には、必ずと言っていい程置いてあるのが「早寿司」です。

塩で浅く発酵させたもので、鯖寿司のような感じです。

ラーメンとスープをすすった後に、早寿司を口に放り込む食べ方が一般的です。

初めての方は、食べ方がわからないですよね。

また、会計方法は、自己申請で食べた早寿司とゆで卵の分を後会計で支払います。

まとめ

ここまで「和歌山ご当地『和歌山ラーメン』の歴史。醤油発祥の地で生れたスープ」について紹介しました。

醤油発祥の地だからこと、醤油ベースの中華そばという源流を見ることができました。

和歌山には、回り切れないほど多くの観光スポットがあります。

観光とセットで、ご当地・和歌山ラーメンを頂いてはいかがでしょうか。