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熊本・ご当地「玉名ラーメン」の歴史と特徴。濃厚豚骨スープと焦がしにんにく

九州地方のラーメン
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九州のとんこつラーメンは、久留米ラーメンからはじまり、博多ラーメン、長浜ラーメンへと広がっていきました。

では、熊本・玉名のご当地「玉名ラーメン」には、どのような歴史と特徴があるのでしょうか?

この記事では、「熊本県玉名市の歴史と風土」「玉名ラーメンの歴史」「玉名ラーメンの特徴」を紹介します。

福岡ご当地・久留米ラーメンとの関係も紹介します。

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玉名ラーメンと玉名市の歴史

玉名市は、熊本県北にあり人口はおよそ68,000人の街です。

どの辺にあるのか、かんたんに位置を確認しておきましょう。

熊本県玉名市の位置 矢印はラーメンが伝わった経路
熊本県玉名市の位置 矢印はラーメンが伝わった経路 Googleマップで作成

大自然と玉名温泉に恵まれた土地には、米、トマト、みかん、イチゴ等の野菜や果物、海ではアサリや海苔などの海産物も豊富です。

また、玉名市は歴史的な文化の宝庫でもあります。

明治30年夏目漱石が熊本を訪れたことは知られています。

その時の体験をもとに書かれた大作「草枕」に出てくる那古井の郷は、玉名の小天(おあま)で、小天温泉があります。

その他、県指定重要文化財「高瀬眼鏡橋」や66,000本の花しょうぶで有名な「高瀬裏川花しょうぶまつり」があります。

県指定重要文化財「高瀬眼鏡橋」
県指定重要文化財「高瀬眼鏡橋」

さらには「蓮華院誕生時には世界一大梵鐘「飛龍の鐘」や五重塔もあり、歴史的にも大変興味のある土地です。

大自然と温泉、それに歴史的にも奥深い「熊本・玉名」には「玉名ラーメン」と呼ばれる人気のとんこつラーメンがあります。

特に玉名は海苔の養殖が盛んな地域でもあり、何か玉名ラーメンと関連もありそうです。

熊本・ご当地「玉名ラーメン」には、どのような歴史と特徴があるのでしょうか?

ご当地・玉名ラーメンの歴史と久留米ラーメンの関係

ご当地・玉名ラーメンの発祥の歴史を紹介します。

玉名ラーメンは、福岡県久留米市に本店を持つ中華そば店「三九」が、1952年に玉名の高瀬駅(現在JR玉名駅)前に店を出したことに始まります。

「三九」といえば、それまで九州ではスープの澄まし作りが一般的だったラーメンを白濁したとんこつスープにしてしまった店です。久留米ラーメンです。

今では主流となった「白濁したとんこつスープ」には、こんな失敗から生まれた秘話があるといわれています。

「三九」の店主は、とんこつを煮出す鍋を火にかけたまま外出してすっかり忘れてしましました。

店主が店に戻りました。

すると、澄まし作りどころか、スープは白く濁ってしまい、大失敗。

しかし、そこに味付けして飲んでみたら「とてもおいしかった」といいます。

白濁したスープがとんこつラーメンのスープ使われ始め、主流になっていったのです。

白濁したとんこつスープ 久留米ラーメン
白濁したとんこつスープ 久留米ラーメン

九州とんこつラーメンの白濁した濃厚なスープが久留米で初めてできた時の話です。

話を戻すと、その「三九」が玉名に店を出したことは、白濁した久留米ラーメンを源流としていることになります。

もう一つ玉名にラーメンが定着した理由としては、玉名の海では海苔の養殖が盛んだったことも一因となっています。

海の作業で凍えた労働者の体を温めるのにラーメンは大好評だったのでした。

玉名ラーメンの特徴に「焦がしニンニク」のトッピングがあります。これもまた労働者にとって精がつくとして人気があったようです。

思いだすのは、千葉県外房漁師町の勝浦タンタンメンです。

やはり冷たい海の仕事で冷えた体が温まる「勝浦タンタンメン」は、海女さんや漁業関係者に大人気となったことです。

地元に定着する裏には、同じような環境があったようですね。

熊本ご当地・玉名ラーメンの特徴

ご当地・玉名ラーメン
ご当地・玉名ラーメン

玉名ラーメンは、福岡ご当地久留米ラーメンの三九さんが源流となっていることから、その特徴を引継承しているといえます。

また玉名ラーメンは熊本ラーメンの発祥としても知られています。

その特徴とは、濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺を使っていることです。豚骨スープがおいしく絡むからでしょう。

玉名ラーメンは、焦がしにんにくを入れるのが定番です。

にんにくを煎った香ばしい香りが食欲をそそります。

焦がしたにんにくの香と味は玉名ラーメンの味を一層引き立たせてくれます。

自分の希望に合わせてトッピングしてくれるのが一般的です。

まとめ

ここまで熊本・ご当地「玉名ラーメン」の歴史と特徴、久留米ラーメンとの関係について説明しました。

熊本を訪れたら、ぜひ「玉名ラーメン」を味わって、玉名温泉につかり、文豪「夏目漱石」の小説を読んダリ、足跡を辿って見るのもいいものですね。