埼玉県には佐野ラーメンをはじめ様々なご当地ラーメンがあります。
特に、さいたま市の大宮と浦和はラーメンのレベルが非常に高く、個性豊かで美味しいラーメン店が多く立ち並ぶ激戦区。
数々の優れたラーメン店が存在することから、ラーメン通にとっては聖地とも言えるでしょう。
そこには、ご当地ラーメンのひとつ「豆腐ラーメン(とーふらーめん)」があります。
どんな歴史、特徴があるご当地ラーメンなのでしょうか?
当記事では豆腐ラーメンを詳しく紹介します。
さいたまのご当地「豆腐ラーメン」とは?
埼玉県の南部に位置するさいたま市は、見沼田んぼや荒川の河川敷など豊かな自然にも恵まれた、日本有数の大都市です。
さいたま市内には個性豊かなご当地グルメが多数あり、その中でも「豆腐ラーメン」が有名です。
さいたま「豆腐ラーメン」とはどんなラーメンなのか紹介します。
あっさりとした醤油味のスープ
豆腐ラーメンの特徴のひとつは、そのあっさりとした醤油ベースのスープといえます。
そもそも豆腐はシンプルな味なのですが、醤油スープの風味と調和すると、深い味わのある「コク」を実感するはず。
このバランスの取れたスープをひと口すすれば、その美味しさにはまってしまいます。
豆腐と挽肉の餡かけ
豆腐ラーメンのふたつ目の特徴は、豆腐と挽肉の餡かけ(あんかけ)にあります。
大きめにカットされた豆腐には濃厚な餡(あん)がたっぷりとかかっています。
豆腐は絹豆腐を使い、その滑らかな食感と、挽肉のジューシーさが醸し出すバランスこそ風味と深みを与えてくれます。
豆腐ラーメンは醤油味のあっさりしたスープに豆腐と挽肉の餡かけが絶妙にマッチした一品といえます。
豆腐ラーメンの歴史
豆腐ラーメンの歴史を調べてみました。
豆腐ラーメンは、埼玉県岩槻市(2005年併合して現・岩槻区)が発祥の地です。
その経緯は、当時の「岩槻公園(現在:岩槻城址公園)の場所にある「岩槻市立福祉会館(現在:さいたま市民会館いわつき」での出来事にあります。
岩槻市立福祉会館で営業していたのが「レストラン大手門」。
レストラン大手門で中華部門のコック高木利三さんが、前職の時に賄い用に考案した豆腐ラーメンをレストランの賄いの試作品として創業者の故・荒木章三社長に出したと言います。
荒木社長が食べたところ非常に気に入られ、すぐにレストランのメニューに加わったと言われてます。
当時のメニューでは「豆腐そば」と呼ばれていて、ひし形の豆腐餡かけの上にネギをトッピングしたシンプルなものだったようです。
2008年(平成20年)に行われた第2回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦において、初出場で優勝した記録が残っています。
それ以降「豆腐ラーメン」という名前が広まりました。
豆腐ラーメンの元祖のお店と考案者のお店
豆腐ラーメンの歴史で説明した「豆腐ラーメン」の元祖店として知られる「レストラン大手門」と、豆腐ラーメン考案者のお店「トーフラーメン幸楊」の2点を紹介します。
レストラン大手門(元祖のお店)
X(旧Twitter)の公式サイトではこんな感じでコメントが載っています。
「レストラン大手門」では、中太ちぢれ麺、鶏ガラベースのさっぱりとしたスープに大きめにカットされた豆腐入りの餡がかかった豆腐ラーメンを楽しむことができます。
この店の豆腐ラーメンは、そのまろやかで豊かな味わいが特徴であり、多くの人に愛されています。
トーフラーメン幸楊(考案者のお店)
レストラン大手門の中華料理部門のコック高木利三さんが考案した豆腐ラーメンは、冒頭の歴史でも紹介しました。
その考案者のお店が「トーフラーメン幸楊(こうよう)」で、2002年(平成14年)にさいたま市桜区田島に開店しました。
トーフラーメン幸楊のX(旧Twitter)の公式サイトを引用します。
考案当時と同じ豆腐餡かけの豆腐ラーメンが食べられるお店です。
レストラン大手門とトーフラーメン幸楊は、豆腐ラーメンの元祖と考案者のお店なのでぜひ訪れてはいかがでしょうか。
豆腐ラーメンのまとめ
豆腐ラーメンの歴史と特徴、考案者と元祖店も紹介しました。
マーボーラーメンと似ていますが、やはり豆腐ラーメンは絹豆腐を使い醤油ベースの餡(あん)と相まって、違うおいしさになっていると思います。個人的な感想ですが。